3バックの壁についての考察

……先に弁解しておきますが、
ぼくは「鬼トレ」のソフトを持っていません。

欲しいんですが、財布の紐をきつく締めすぎてしまいまして……
ですので、これから書く内容は、
体験版と、CMやニンテンドーダイレクトの映像を統合し、
社長が訊く」での情報から推論した考察です。
検討外れな意見だったら、容赦なく斬り捨ててくださいね。


さて、3バックの壁について。
何のことだかわからない人は、体験版を遊んでみるか、
「ちょっとニンテンドーダイレクト」を見てみてくださいな。
だいたい、わかるんじゃないかと思います。


ぼくは完全に、3バックでつまずきました。
初見2バックは、パーフェクトでこなせましたよ。
ただ、それと同じ調子で3バックをやると、見事に壊滅。


それ以来、たまに体験版を起動しては挑戦してみたのですが、
やっと正解率85%越えはできるようになりました。
一応、3バックの壁は越えられたようです。
使った方法は、「ちょっとニンテンドーダイレクト」内で
ロザンの宇治原が説明していた方法とほぼ同じ。
あの方法は、確かに有効ですよ。
ま、他にもいろいろとやり方はあるみたいですが。


3バックの壁が越えられることがわかった一方で、
ではなぜ、3バックにつまずいてしまうのか、
また、2バックや1バックでつまずいてしまう人がいるのはなぜなのか、
気になってしまったので、考察してみることにしました。


3バックでの数列を覚えるとき、
感覚的には、3つの数字だけを覚えているように思います。
が、実際にはそれ以上の数を記憶しているのだと考えられます。


何を記憶しているのか。
それは、計算式自体です。
「3+2=」という問題が出たとき、
無意識のうちに「3」と「+」と「2」の3つを記憶しているのでは?
というのが、ぼくの仮説です。
すると、3バックでは9つほどの数字や記号を扱う必要が生じますよね。


その裏付けになりそうなことがありまして。
CMなどでの1バックや2バックの映像を見ていると、
+と−を取り違えた回答がときどき見受けられるのです。
単なる計算ミスの可能性もありますが、
途中で記号の記憶が入れ違っている可能性も十分あり得そうです。


そして、もう一つの根拠となりそうなのが、
この前の「社長が訊く」内で言われていた、
「我々が一度にものを覚えられるのは、平均7個」というものです。
平均なので、個人差として±2ほどの誤差があるそうですが、
これは結構有力ですよ。


こう考えると、9つ以上をも記憶しなければならない3バックは
通常の人間には到底不可能だということです。
同時に、2バックでも6つ+αを記憶しなければならず、
人によって難しいと感じる場合がありそうですよね。
もっと言えば、1バックの場合でも、
前の問題に引きずられてしまうと記憶限界を超えてしまうのかもしれません。


それに比べて、ぼくの使った打開策は、
新たな計算結果を数字1つとして記憶するため、
この3バックの壁を越えられたのだろうと考えられます。
数字だけを重点に覚えれば、3つを記憶するだけで十分ですから。


つまり、無意識のうちに計算式を覚えてしまい、
必要以上に記憶スペースを使ってしまった、というのが、
3バックの壁と呼ばれることについてのぼくの回答です。
うーん、好い線行ってそうな気はするけどなあ。


ところで、7個が記憶限界なんだったら、
その方法で7バックぐらいまでは簡単にできるのでは?
……いやいや、冗談ですよ。
5バックにあれほど苦戦している姿を見て、
そんな軽々しいことは言えませんよ。
おそらく、4バックですら鬼のように難しいはずです。


これについても、一応それっぽい考察はあります。
先ほど、3バックの時には
3つの数字を覚えるようにすれば良いと書きました。
ところがこの時点で、既に記憶限界のギリギリなのだろうと思います。
それは、単に3つの数字を覚えれば良いだけでなく、
常に新たに数字を覚え直さないといけないからです。


例えば、3つの答え2、7、4を覚えているとしましょう。
ここで新たに9を覚えようとすると、次のような処理になるはずです。
2、7、4を記憶しつつ、2を書く準備をし、
7と4を記憶し直して9を追加します。
上の2行に出てきた数字の数は、7つ。
そう、平均的な記憶限界に既に到達しちゃってるんですねー。


この考察が正しければ、4バックでは9つの数字を記憶することとなり、
これまた4バックの壁と言えそうですね。
すなわち、ここからが本当の記憶限界の拡張ということですか。
体験版ごときでは、記憶限界は平均までしか伸ばせないと。
うわあ、これが計算済みだったのなら悔しいなあ。


というわけで、この方法を用いると
覚える問題が増えるごとに記憶スペースも2つ増やさなければいけない、
このため、どの問題も壁となり得るわけですね。
これ以上の課題をこなすためには、
記憶限界を増やすか、より効率のいい方法を編み出すかが必要と。


2バックや3バックがクリアできないという方は、
まずやり方を変えてみるべきですね。
意識的に計算式を覚えない工夫が大事だと思います。
計算した数字だけを覚える、を意識するだけで、
結果は変わると思いますよ。
ぼくがアドバイスできるのは、体験版の範囲までなんですけどね。


そんなところで、ぼくの考察はここまでです。
財布が緩んで、続きを楽しむ機会があれば、
また新たな考察を書いてみたいと思います。
いやーしかし、記憶の不思議は楽しいなあ!