捨て魔術

最近、「捨て魔術」にハマっています。
ステマ術」じゃないですよ?
「捨て魔術」ですよ?


「捨て魔術」とは何なのか。
大雑把に説明しますと、
無音暗闇の空間で精神を落ち着かせ、
その反動による覚醒状態を使って、
普段考えられないような速さでモノを捨てる魔術です。


……もっと簡単に言うと、
眠たいけど寝られない時にむしゃくしゃしてモノを捨てるという、
ただそれだけのことですが。
何とも言えない後ろめたさが背後に忍び寄って来て、
魔術的な感覚を味わえるだけのことですが何か?


目は冴えているけれど頭は半分寝ている状態なので、
判断能力や責任能力が鈍っているんですね。
そこにむりやり「捨てる or 捨てない」の選択肢を突きつけ、
文字通りえいやっと投げ捨ててしまう快感。
あなオソロシや〜。


このところ二日おきくらいで捨て魔術を実践しているので、
溜まりに溜まった「捨てるべきかどうしようか」の山が
みるみるうちに消えてくれます。
おかげで生活空間も心成しか広々としているような。


……一つ注意点としましては、この捨て魔術、
早ければ数週間後、場合によっては数年後くらいから
徐々に真の効力が発揮される可能性があることです。
しかもそれは、多くの場合術者自身に返ってきます。
ひどい場合には、身近な人にも危害が及ぶ可能性もあり、
下手すると自分自身が捨てられてしまいます。


捨て魔術の運用は計画的に。
……いや、でも、計画的にできない部分に捨て魔術を施すのだけど、
あー、うん、それが捨て魔術の「捨て魔術」たる所以かな。