もっと、とげとげしてみよう。

人って、
いつのまにか、丸くなっていくものです。


少し前まで反抗心むき出しだったものには、
そういう考えもあるよねと、達観した態度を取ったり。


ちょっといざこざがあったような気がするものには、
どんないざこざか忘れて普通に向き合っていたり。


以前はまるで無関心だったものには、
なんとなく知っているよしみを感じてみたり。


時間の経過は、
いろんなものごとをフラットにします。


悪い関係があったとしても、
少しずつフラットになっていくんです。


良い関係があったとしても、
少しずつフラットになっていくんです。


あれ?
フラットになるの? 丸くなるの?
どっちも同じことなのかもしれません。


フラットになるのも、丸くなるのも、
言い換えれば、「とげ」がなくなること。


でこぼこした表面が滑らかになることは、
フラットでもあるし、丸くなってもいそうです。


気付けば、あいつは、あの人は、あの方は、
そして自分は、ずいぶんと丸くなったものだ。


新しいものは攻撃的に見えるけど、
古参のものは丸く守りを固めてる。


丸くなってて、いいのかな?
フラットなやつでも、いいのかな?


人に嫌がられても、「とげ」を出してみないか?
その「とげ」で、誰彼構わず突いてみないか?


もっと、とげとげしてみよう。
もっと、でこぼこしてみよう。


滑らかであるより、でこぼこしている方が、
表面積は広いんだってさ。
その分、多くのものを吸収できるのさ。


「とげ」を折られるくらいにとげとげしてみよう。
「とげ」を折るやつも、きっととげとげしてるはずだ。
どんなやつかな、とげとげしたやつ。