ネクタイの意味

ぼくはもともと、首元を締め付けられるのが嫌いな人間で*1
どれだけ寒くてもマフラーは巻きませんし、
理髪店でいろいろと首に巻かれるのも苦手です。


そんなわけで、ネクタイというやつもそんなに好きじゃなかったのです。
が、とっても初歩的なことに気付いて、
今ではなぜか愛着が湧いたと言うか。


ネクタイの意味として、
マフラーの派生だとか、男性の象徴だとか、
そんな風にいわれることが多いようです。
どれも説としては筋が通っていたりして、
でも、そもそもなぜ必要かという議論に戻ったりと、
ネクタイというのは本当に難しいやつです。


しかし、ぼくの考えるネクタイの意味はただ一つ、
シャツのボタンを隠すためだと思うのです。
実際、ネクタイを締めればシャツのボタンは見えません。
主観的なことを言えば、ぼくは袖口のボタンも隠したい人です。


この意見に対しては、こんな疑問が生じることと思います。
なぜ、シャツのボタンを隠さなければいけないのか。
その答えを、ぼくなりに考えてみました。
それはこういうことです。


なぜ、パンツを穿かなければいけないのか。
これと同値な疑問だと。


それは違うだろ、というツッコミを馬耳東風と聞き流し、
この辺りで議論を有耶無耶にしつつ、
帰結みたいなことをまとめるとするならば、
「ネクタイの意味は、無意味のためである」みたいな。


ネクタイは無意味ではなく、
無意味のためという意味がある。
なんだか、「ゆとり」に通じそうな議論でもあります。
「『なにもない』がある」が、「ゆとり」の正体だ、とかね。
……うーん。我ながら、よくわからない。


とどのつまりどうなったのかといえば、
今ではなぜか愛着が湧いたと言うことですね。
話の前振りは何だったんでしょうかね。
それこそ、ネクタイみたいなやつなのかもしれません。
以上、ネクタイのように議論を終わります。

*1:好きな人間っているのかな? それって、マゾに分類しちゃえる人なのでしょうか?