すうがくこわい

まんじゅうこわい」って、知ってますか?
一応、一般常識の範疇だとは思いますけど、
たまに知らない人もいるので、簡単に書きますと。


怖いもの知らずな男がいたんです。
周りの男が、蛇が怖いだの蟻が怖いだの言っている中で、
俺にゃ怖い物なんてねえ、と言うんですね。
しかし、そこで思いつきをし、
俺はまんじゅうが怖い、と言い出すんです。
他の連中は、その男が怖がる様子に興味津々となり、
その男の部屋にまんじゅうを投げ入れたんです。
で、怖いだの助けてだの散々に喚いた挙句、
今度は熱いお茶が怖い、という落ちが来ると。


ま、本物を聴いた方が面白いに決まってるんで、
ぼくの説明はこの辺で止します。
最近は、この落ちの意味が分からない、なんて言う人がいて、
困った世の中だなあ、と憂いてしまうのですが。


ぼくはね、「まんじゅう」よりも、
「数学」が怖い。
「定理」とか「公式」とかホント怖い。
「証明」なんて見たくもなーい。


……なんて言うと、
知らない人が見れば、何を当たり前なことを、と思うのでしょうね。


イプシロン‐デルタ」とか地獄のようだ。
「上昇階乗冪」に襲われたくない。
「リーマン」が、「コラッツ」が、うわあ〜……


……どっかの学生が叫ぶ、苦悩の声に聞こえなくもない。
数学好きが広く理解される時代は、果たして来るのかな?