THE・裡紙

最近、裡紙づくりにはまってまして。
いわゆるチラシの裏ですけど、別にチラシじゃなくても良いんです。
いや、むしろチラシじゃない方が好い。
ツルツルしたチラシは書き辛くって嫌です。
でも、環境によっては、チラシじゃない裏が空いてる紙って、
そんな頻繁に手に入らないんですよね。
だからこそ、書き味好さげな裏の空いた紙を見つけると、
すかさず「THE・裡紙」と認めてしまうのです。
不思議と楽しいのです、これが。


使い道はというと、もちろん計算です。
計算と言うより、導出です。
定理の導出を始め、プログラミングをやっている身としては、
場合分けをいかに分けずに一つの式で表すか、ということに
馬鹿馬鹿しくムキになったりします。
趣味です。
効率を考えれば、これほどバカなことはありません。
趣味だから、好いのです。


やっぱりね、紙って大事ですよ。
平凡な頭じゃ、二桁の足し算でも詰まっちゃいますよね。
非効率な中でも効率良くやっていきたいもので、
電卓と紙を並べておくのです。
そして、思ったことはすぐに書く。これが大事。
ワーキングメモリなんて当てにならないんだから、
そこにある紙を、自分の脳の拡張だと思えばいい。
……かくして、記憶力はどんどんと衰えるのであった……


いや、でも実際に紙に書くということは、
脳に何らかの刺激を与えるから好いんじゃないですか?
ぼおーとしてても、その「ぼおー」を紙に書いてみると、
気持ちが切り替わったり……しませんかね?


騙されたと思って、何回かやってみてくださいよ。
裏の空いてる紙探しも、妙な発見を伴ったりするんですよ?
字が嫌なら、絵を描くでも良いんだし、
とにかく騙されちゃってよ。
保証はしないけど。


……ところで、
「裡紙」って、読めますよね?
「うらがみ」ですよ。
「裏」って字は、「衣」に「里」が挟まれてるでしょ?
それを仲良く並べただけです。
「たぬきがみ」って読まないでよね。