ミネヅミ冒険記 29ページ

ちょっと前から問題になっていた、
「ロコン」と「ニョロモ」の件が
やっと一段落ついたみたいですね。


簡単に説明しますと、
インターネットで楽しむことが出来るサービス、
ポケモンドリームワールド」略してPDWというものがありまして。
そこで冒険というか探索することによって、
ポケモンと仲良くなったり、道具を手に入れたりできるのです。
さらに、そのポケモンや道具はDSカートリッジに送ることが出来、
「ブラック・ホワイト」を一層楽しめるという訳です。


そして、そこで入手できるポケモンの殆どは、
「かくれとくせい」俗に夢特性と呼ばれる、
本編のポケモンとは別の特性を持っているのです。


ただし、どんなポケモンもすぐに入手できるわけではなく、
「ゆめポイント」を一定数貯めないと出会えないポケモンがいるのです。
その中の二匹がロコンとニョロモだそうで。
ぼくも未だ、お目にかかったことはありません。


このロコンと、ニョロモの進化形であるニョロトノというのが、
格別な特性を持っているんですね。
それは「ひでり」と「あめふらし」なんです。
一度戦闘に顔を出すだけで、日差しが強くなったり大雨になったりと、
非常に便利な特性なんですよ。
この二匹が居るだけで、劇的に強くなるポケモンもいるそうです。


しかし、その便利さ故に、残念なことが起こったのです。
PDWを使うことなくそのポケモンを出現させる、
「改造」が横行したのです。
ま、それ以前からそういった迷惑行為はなされているのですが。
ただ、今回は何も知らないユーザをも犯罪者に仕立て上げる、
極めて悪質なものだったのです。


問題点は、ここでした。
「PDWのロコンやニョロモには、♀がいないのではないか」


実は、かくれとくせいは、
そのポケモンを「そだてやさん」に預けることで
生まれるポケモンに遺伝するのですが、
それが出来るのが「♀のみ」なのです。
つまり、♂しか存在しなければ、
かくれとくせいを持つ♀は存在し得ないことになるのです。


ぼくは直接見ていませんが、
その当時から、天候を変える♀のキュウコンニョロトノ
Wi-Fi対戦で散見されたそうです。
しかし、PDWを遊ぶユーザは、
どれだけ探しても♀のロコンやニョロモを見つけられなかったのです。
これだけでは厳密な証拠にはなりませんが、
恐らく「改造されたポケモン」であろう、という結論に至りました。


ただ、この「改造されたポケモン」を持つ人すべてが
「改造」を行ったわけではないということが、一番の問題です。
GTSというサービスを使うことで、
見知らぬ誰かとポケモン交換をすることが出来ます。
この時、それと知らずに「改造されたポケモン」を手に入れてしまった、
それは大いに有り得ることなのです。
正しい方法で遊んでいるはずなのに、
非難を受ける可能性が無きにしも非ず、ということです。


現在は、♀のロコンやニョロモが登場したそうで、
「不公平だ」という問題は消え去りました。
良くも悪くも、これらのポケモンが使えるようにはなりました。
その意味で、一段落はついたのです。


……でもなあ。
なんで「改造」しようと思うんだろう。
ポケモンが憎いから?
目立ちたいだけ?
ぼくみたいなのが騒いでいるのが楽しいから?


個人の領域で、他人に影響を与えず、
より良いものを作るための「研究」や、
独創的な発想の「学習」のためなら、
ある程度は「改造」も容認できると思うんです。
少なくともぼくは、
自分の作品を飛び越えた作品が出来るのなら、
自分の作品がばらされても、寧ろ喜ぶことでしょう。
単に自分の作品に花を挿してみたとか、逆さ向けて置いてみたとか、
そんなことで納得できるのか、というところです。
最後は結局、価値観の違いに帰着してしまうんですがね……


……おっと、
ポケモンの話から遠退いてしまった。
そんな事情があったので、永らくランダムマッチから離れていました。
そろそろ挑戦を再開しようかな。
あ、駄目だ。草タイプを用意しないといけないんだ。
で、ナゾノクサを求めてPDWに行っているんだけど、
なかなか出会えないんだった。
「ゆめポイント」もなかなか貯まらないし、
まあ、のんびりとやっていくことにしましょう。