遅い真面目と、速い怠け

「鶏口となるも牛後となるなかれ」
こんな諺があります。
鶏口と言うのは、小さな組織のトップ、
牛後と言うのは、巨大な組織の下っ端という意味です。
つまり、大きいところで安心して雑用なんかしてずに、
立場が低くても、自ら率先して物事に取り組むべきだと、
そんな解釈でいいのだと思います。


それで、ですね。
こんなシチュエーションを用意しました。
ラソン大会みたいなものを想像してください。
老若男女を問わずに参加できるものです。
そういった大会においては、いつの間にか
速い組と遅い組とに分かれていること、ありませんか?
普段からトレーニングをしている人達と、
たまには運動しなきゃな、という人達と。


そこで思うのです。
こう、速い組と遅い組に分けたときに、
その組の中でもまた、速い人と遅い人がいますよね?
先頭集団の最後尾と、ジョギング集団の先頭と。
こういう時、どっちの立場の方がいいのだろう。


冒頭の話をそのまま適用してしまうならば、
ジョギング集団の先頭になるべき、との結論に至るのでしょうか。
体力に自信のない人を励まして、モチベーションを高めたりして。
そして、先頭集団の最後尾になってしまった人は、
のろまなやつだと罵られるのでしょうか。


まあ、状況が全く違うじゃないかと突っ込まれそうですが、
ふと感じたことを書いてみたのでした。
でも、改めて考えてみると、
賢いはずなのに、回りに劣る人は馬鹿にされがちで、
そんなに詳しくもないのに、さっと雑学を披露する人は、
人気があったり重宝がられたりするんですよね。


遅い真面目と速い怠け、
あなたはどちらを選ぶ?