同意を求めたい人を求める人

人間観察と言うのは面白いもので。
ハッとさせられることが稀にありまして。


「同意を求めたい人を求める人」というのを発見しました。
その空間には何人かの人がいて、
その全員を対象とする話をするんですけど、
どうしてか、いつもぼくに向かって話すのです。


極端に言うと、
AさんがBさんに何かを尋ねると、
BさんはCさんに向かって「こうだよね?」と答える。
そういう感じですね。


もっと極端なものでは、
AさんがBさんに何かを尋ねた時に、
Cさんが傍にいなければ、「あれ、Cさんがいない」と言って
わざわざCさんを呼んでから答えるというのもありました。


勿論Cさん(=ぼく)にも関係のある話だから呼んでいるのですが、
尋ねているAさんに答えれば良いのにね、と思ってしまいます。


そんな行動の理由として有力なのは、BさんとCさんが、
そのことに関して一定の知識を有していることです。
Bさんは、Aさんにこの話をしても半分は理解されないのではと、
そういう認識を持っていたのではないかと考えます。
人に説明して理解されないときって、
自分が間違っているのかと不安になる時がありますからね。
だから、話の分かるCさんを呼んで同意を求めたかったと。


……それって、良いことなんでしょうかね?
分かる人同士で話した方が、労力が少なく効率が良いですけど、
でも……と、考えてしまいます。
ただ、良くないとも言い切れないので、困ってしまうのですが。


と、ここまで考えた時点で、
実はぼくも同じようなことをやっているのではないかと
考えてみました。
すると、思い当たる節はちらほら。


ある時、英単語の意味を聞かれて、
自信が無かったので別の人と、
この意味であっていたっけ、というやり取りをして、
それで質問に答えたつもりになっていた、とか。
今考えれば、先の話と同じことですよね。


こういう性分の人が珍しいのかどうかは分かりませんけど、
傍から見れば気を悪くしかねないなと思いました。
人のふり見てわがふり直せ、ですね。
ま、これが良くないとは言い切れないのですが。