カラースターとうごメモ

久しくうごメモをやっておりません。
確か、最終投稿が昨年の5月頃だったと思います。
ま、DSiを持ってないので仕方がないですし、
どうもお絵描きは苦手だという意識が強くなってしまったので、
性格も相俟って、なかなか難しいところなのです。


閲覧の方はちょくちょくやっています。
これだけ長く続くと、ネタ切れもあり、マンネリもあり、
だんだん締まりもなくなってしまって、好い作品にはなかなか出会えないのですが、
たまにあっという発想を見つけて、少し分けて貰ったりしています。


さて、先日「カラースター交換所」というのが始まったそうです。
手持ちのカラースターと引き換えに、「テーマ(スキン)」が手に入るサービスです。
カラースターというのは、無制限につけられる通常のスターに対し、
購入或いはサービスの利用等で入手できるレアなスターです。
その性質上、カラースターの取得には はてなのIDが必要となります。
この点については、ぼくの解釈が間違っていなければ
DSiからの登録が可能になったことで対応されたようです。
問題となっているのは、その次。
うごメモのメインユーザとされている低年齢層は
金銭の扱いに対して不自由な場合が多いということです。
だもんで、コメント欄はごちゃごちゃしているわけです。


もう時代は変わってしまったのかもしれませんが、
少なくともぼくなら、高嶺の花だと諦めていたことでしょう。
自由平等を大きく叫ばれるようになり、もはやそれは常識になりつつあります。
自分以外の何物も、既に自由平等を獲得しているという認識でしょうか。
ぼくは、そのことについて大きな危険を孕んでいるように思うのです。


コメントする以上は、興味があるということですよね。
何かしら、良いな、とは思っている。
しかし、手に入れることは出来ない。
その葛藤が、コメントとしてすぐさま捌けるのです。
そうするとやはり、この問題が忍耐の問題に帰着するように思ってしまいます。


ぼくは、なるほど、と思いました。
冒頭に述べたとおり、ぼくは絵に関して苦手意識があります。
それはつまり、絵に関する忍耐が足りないのです。
思い通りに描けないからといって、すぐに止めてしまうのです。
逆に、いきなり上手く形がとれたときには、
そのまますらすら描きあげてしまうこともあります。
要するに、思い通りの線が現れるまで待てるか、です。


絵が上手い人というのは、思い通りの線を高確率で出せる人です。
そして、描きたい対象の構造を捉えている人です。
それは勿論、練習の成果です。
だから、絵が上手い人はさらさら描きあげているように見えるのです。
それを、素人の中の素人があれは真似できないわと早とちりし、
少しの練習もせずに終わってしまうのです。
即ちそれが、ぼくなのです。
今のところ、それを打開する術を試みておりますが。


現代の人は、凄すぎるものを体感し過ぎなのです。
自分でも追いつけそうな、ちょっとしたものが少ないのです。
ちょっとしたものはどこにあるのかというと、実は学舎の中だと思います。
学校には子供向けの、酷い時には子供騙しのものが置いてあったりします。
しかしその子供騙しこそが、素晴らしい教材になり得ると思うのです。


よく言われるように
「失敗できる環境を作ること」が必要でしょうね。そして、
「褒めること」が重要になってくるのです。


うごメモという環境は、
ある意味で「失敗できる環境」ですよね。
さらに、凄いものも多いですが、ちょっとしたものもこれまた多い。
挑戦するきっかけに溢れているのです。
うごメモに足りないのは、
「失敗を次の成功に導くこと」です。
叩いて干してけなしてしまう、ネット世界の悪いところに染まっているのです。
あとは、如何にして「褒める」か、ですね。
これは、多くの日本人へのテーマです。


話は大きくそれましたが、そろそろ戻しましょう。
カラースター交換所についてです。


ぼくは、賛成です。
人は誰しも、優越したいものです。見せびらかしたいものです。
あんなものは、ただのおまけです。
持っていない人は、持っていないまでです。
羨ましいな、いつかあんなのになってやるという心意気を持たないと。
金銭感覚がなくなってしまうという意見がありましたが、
何もかもを無料・無償でダウンロード出来てしまう時代に、
課金システムを知っておけるのは、良いことなのではないですか?
必要なものだけを選びとる能力を養えるのではないですか?
タダより高いものはないということを、知っておかねばなりません。


しかし、何もかもがパーソナルと化す時代。
ぼくはこの点についてだけ、DSiを恨むかもしれません。
「一家に一台から一人一台の所有へ」、このスローガンによって、
人との交流は出来ますが、人との共有は出来なくなったのです。
みんなで協力して買うということが、やり難くなったのです。
時代の自然な流れ方なのかもしれませんけど。


少なくとも、お金を払わなくてもグリーンスターを入手出来るということに
敬意を表すべきじゃないのかな。
ランキングにまで登り詰めることは簡単なことではないけれど、
全く可能性がないという訳でもないんです。
うごメモが全てという訳でもないのであって。


個人的に気になるのは、
儲ける・儲けないという言葉が頻出していることでして。
金融に興味を持つ若者が増えているというのなら勿論良いんですけど、
ただ単に煽られているだけなら、それもまた危険です。
「流されないこと」、これも、多くの日本人へのテーマです。


あと、もう少し丁寧に書けよと思う訳です。
暴言は、そういうものだと思って割りきってしまいがちですが、
誤字脱字の多いのが気になって気になって。
倫理的な点についてもあやふやな意見が多くて、
「道徳」教育をするのなら、
もう少しかちっとするべきだよな、という印象を受けました。


と、いろいろ批判を並べてきましたけど、
もしかすると自分の考え方は時代遅れなのでは、という気がしないでもない。
ぼくとしては正論を書いているつもりだけど、
それが果たして今の正論と一致しているのかと。
正論に今や昔があるのかは知りませんが。
でも、確かに時代は移り変わってますよね。