2009-07-15 虫の音 季節 秒編小説 蝉が鳴いていた。 蝉が鳴けば、外の世界は暑いのだろう。 しかし、蝉の音は止んだ。 鳥が鳴いていた。 何鳥か知らんが、涼しさが期待できそうだ。 しかし、鳥の音も止んだ。 今、外の世界は無音だ。 静かに、私を待ち構えている。 そして私は、無音の世界に続く扉を開くのだ。