ナンセンス選択肢

先の記事に関連して。


ゲーム、特にRPGには
選択肢が付き物です。
これがなきゃ、RPGとは言えませんね。
そしてその選択肢は、これから先のストーリーを
大きくも、小さくも、変える働きがあります。


ところがたまに、ストーリーに何の変化も与えない選択肢と言うのがあります。
用意された筋書きは一つであるのに、どちらかを選ぶのです。
つまり、自分の心境を選ぶわけですね。
もしかすると、これから先の このゲームに対する姿勢が変わるかもしれませんが。
でも、筋書き上、「無意味な」選択肢です。


ところで、この「無意味な」選択肢にも二つありまして。
どちらを選んでも強引に進める選択肢と、
どちらかを選ぶまで何度も聞き直す選択肢と、
に分けられます。
ここで、「MOTHER」を持ってきますが、
「MOTHER」というゲームは、この使い分けが実に巧いのです。
遊び手が納得するまで選ばせて、
かつ、物語をぐいぐいと引っ張っていきます。
その中には、とても、とても重い選択肢もあるのです。
なのに、実質「無意味な」選択肢なのです。
すごいよなあ。


逆に、これを使い分けられなかったばかりに、
ぼくによって、面白くないレッテルを貼られたゲームもあります。
ほんのちょっとした、とるに足りないような細かなことが、
面白さを左右するのですね。


無意味なのに、意味がある。
それでもやっぱり、意味はない。
ナンセンスって、難しいよなあ。