奇怪な作文

部屋の整理をしていたら
奇怪な作文を発見した。
無断転載してみる。

「いらっしゃい。」
この時間に、決まってやってくる。
「お茶、一杯」
「かしこまり。」
茶店は茶を飲むところだ、と考えている。
「おまちどお。」
「どうも」
この店の品書きに、「茶」の文字はない。
「じゃ、さいなら」
「まいどあり。」
ただ珈琲代を置いて、店を去っていく。


「マスター、迷惑じゃないですか?」
「さあな。
 あの人がやっていることが正しいとは思わない。
 だが、間違っているとも思わない。」
「はあ。
 それで、あの人は幸せなんですかね。」
「どうだろうな。
 少なくとも、私は幸せだ。」

…一体何なのでしょうか。
問題なのは、この文字が自分の筆跡であるということなのです。
何も覚えてないのですけどね。
酔った勢いで書いたのだろうかな。
とりあえず自分に断って、
転載を許可させることにします。


しかし、これは何と呼べばいいだろう。
小説の分類に入るのだろうかな。
物語ではないでしょうからね。
一応、小説の条件を満たしているような気もしますし。
にしても、短編小説と呼ぶにしても短すぎる。
うーん、確か「秒」には小さいの意があったような…
よし、「秒編小説」の名を与えることにしよう。