パラシェルター

Splatoon2、遊んでますよー!
8月12日に追加された新カテゴリのブキ、
「パラシェルター」がぼくの好みすぎて、
早速持ちブキとして使いまくっております。


登場したばかりのブキって、
使い勝手がわからなくて弱く感じる点と、
相手も対処がわからないから強く感じる点があって、
案外バランス取れてると思うのは気のせいでしょうか?
正当な評価がしにくいとも言えますが。


とは言えクセの強いブキなので、
効果的に使わないと難しいのは事実です。
どちらかというと倒すことより塗ることに長けているので、
支援重視で立ち回ることが大事だと思われます。
筆者が使うブキは大体支援系ですが……


そんなわけで、本記事ではパラシェルターの性能を見ていきましょう。
いつものことながら、目測でしか検証してないので
細かい数字はあまり信頼できないかもしれません。
恒例の言い訳として、今の筆者のウデマエはいずれのルールもSとS+を往復する程度で、
中途半端に強いプレイヤーの感想だと思ってください。
あ、一応パラシェルターを使ってのウデマエですからね!


(追記:
 本記事はVer. 1.2.0以前のものです。
 Ver. 1.4.0においていくつかの性能が変更されました。
 古い情報が混じってますのでご注意ください。
追記終わり)

攻撃力について

パラシェルターによる射撃ダメージは、ユニークなものです。
至近距離で当てると1発で90ダメージにもなりますが、
射程ギリギリだと10ダメージほどまで威力が下がります。
適正射程はスプラシューターよりわずかに短い程度と思われ、
その場合は60ダメージ程度となることが多いです。


いわゆる散弾と呼ばれるもので、小さい弾を同時に射出するイメージです。
15単位でダメージが変化することから、
15ダメージの弾が6発同時に発射されていると考えられます。
(追記:Ver. 1.4.0にて、弾1発が18ダメージに変更)
近ければ全てが命中して90ダメージ、
遠いと1発がダメージ減衰して10ダメージほどとなるわけですね。


(追記(2017年10月9日):
 Ver. 1.4.0のアップデート情報と、それを踏まえた他者の検証によると、
 パラシェルターが一度に発射する弾の数は10発のようです。
 実際、試し撃ちで2つの的に同時に当たるように撃つと、
 1体に対しては90ダメージが最高ですが、
 2体分を合計して105ダメージ以上が出ることがありました。
 筆者は75+60=135、つまり9発分までは確認できました。


 弾の数は10発あるものの、
 7発以上当たった場合に90ダメージで頭打ちになるように
 ダメージ計算処理が行われているようです。
 1対1の勝負では特に問題にはなりませんけど、
 理論上は2回の射撃で2体の敵を倒せるというわけですね。
 まずありえないですけどね、Ver. 1.3.0時点での検証でしたー。
追記終わり)


適正距離を保っていれば、基本的には2発で倒せます。
離れてしまったり、狙いがずれてかするように当たると、
3発以上必要な場合も生じてしまいます。
リールガンと同じように射撃入力1回につき1発撃てて、
連射間隔はラピッドブラスターよりわずかに短い程度と思われます。


距離が近いとダメージが大きくなるのはローラー系のようですが、
無傷の敵を一撃で倒せず、近距離戦が得意というわけでもありません。
スロッシャー系と違って、かするとダメージが減るから射撃の精密さも必要です。
連射力もさほど高くないので、総合的に見て戦闘力はかなり低めです。


そこで登場するのが、「カサ」ですね!
なんと呼べばいいのかわからないので、開いた状態を「カサ」と呼びます。
カサは射撃後そのままボタンを押し続けることで前方に開きます。
連射するならボタン連打、カサを開くならボタン押し続け、と。


このカサ部分、ブキチが説明しているように敵の攻撃を防ぐものですが、
実はカサ自体にもダメージ判定があります。
カサに触れると30ダメージ。
スプラッシュシールドと同様のものだと考えられますね。


これを使うと、実は至近距離の戦闘は射撃+カサ開きのコンボで倒せるのです!
射撃で75ダメージ以上入れば、そのままカサで削りきれるんですね。
至近距離での射撃自体がかなり当てにくいですが、
ヤグラに乗り込みながら射撃する際なんかはかなり強力です。
個人的には必須級のテクニックだと感じています。


また、このカサは2秒弱開いたままにすると、
「パージ」と言って前方にカサだけ発射されます。
もちろんこのカサにも30ダメージの判定があるので、
追いかけてぶつかった相手にとどめの射撃を入れるコンボも可能です。
狙える状況は限定的ですが、いざという時にできるとできないとでは大違いですからね。


あと案外多かったのが、カサ開きコンボを決めるつもりが
射撃が60ダメージしか入ってなくてカサで倒しきれなかった時、
そのままパージすることでもう一度カサダメージを当てて倒す状況でした。
射撃60+カサ開き30+パージ30というわけですね。
これは相手が不慣れな今だからこそ決まるものかもしれませんけどね。


コンボできるのはカサだけではありません。
サブもスペシャルもうまく組み合わせると有用です。
サブはスプリンクラーで、設置すると周りを塗ってくれるサブウェポンですね。


スプリンクラーから出るインクのダメージは20ですが、
これに期待するのは現実的ではありません。
それよりも、塗りによって敵にインクを踏ませて弱らせておく効果が重要。
Splatoon2は体力が回復し始めるまでの時間が長いらしいので(要確認ですが*1)、
弱ったところを追撃できるケースがかなり増えています。


そして強力なのが、スペシャルウェポンのアメフラシ
着弾地点から雨雲が発生し、効果範囲の円の中を塗りながらダメージを与えるものです。
他者の検証によると、1秒間に25ダメージとなるように蓄積されるようです。
つまり4秒当てると無傷の敵が倒せるということですね。
雨雲の下で戦えば、射撃で仕留めきれなくてもアメフラシで倒せてしまうのです。


このように、射撃単体で運用するのは厳しいものの
色々と組み合わせていくことでジリジリやっつけていくのが、
パラシェルターの魅力だと思っています。

塗り性能について

パラシェルターは塗りに関してはかなり強いと言えます。
ナワバリバトルでは塗りポイント1000点を比較的楽に取れます。
射撃自体の塗りも強いですし、スプリンクラーアメフラシも塗りのブキですからね。


射撃による塗りは、ブラスターに近いです。
パンと発射すると一気に道が作れる塗り方ですね。
塗り射程自体もスプラシューター並みにあるので、機動力はかなり高いです。
縦横無尽に動き回って塗り回るのが良いかと。


またパージした時に発射されるカサは、後方にインクを撒きながら進みます。
カーリングボムのようなものですね。
踏み込みたくないけど遠くを塗りたい時に便利で、ガチエリアの塗りにも使えます。
パージまでに時間がかかるのと、パージ後しばらくカサが開けなくなるので、
多用は禁物かと思います。


案外忘れがちなのが、カサを開いている間は足元が自動的に塗られること。
カサを開きさえすれば足場が確保できるので、覚えておくと良いですね。
ヤグラ上に乗るときも、射撃で塗らなくてもカサを開くだけでOK。


無理な戦闘は極力避けて、塗りに徹するだけでもかなり強いと思います。
ナワバリバトルなら敵陣にスプリンクラーアメフラシを投げ込むと強力です。
ガチマッチの場合も、敵のいない箇所の塗りはスプリンクラーに任せて、
敵がいる箇所にアメフラシを投げつつ自分も突撃していけると、
塗りに関してはかなり優勢になるでしょう。
今の所スペシャル発動の必要ポイントも少ないので、冷静に貯めていきましょう。

インク効率について

パラシェルターを使っていると、インクが足りないと思うことが多々ありました。
全体的にインク消費量が多いですし、カサを開くにもインクが必要です。


まずメインの射撃は、インク満タンから20発撃てるようです。
インク消費量5%ということですね。
ヒッセンが6%のはずなので、そこだけ見ると軽いように見えます。
が、射撃後のインクが回復し始めるまでの時間が他のブキよりやや長く、
インクを使いきると何もできない時間が長いという弱点があります。


問題はカサを開いている時のインク消費です。
足元を塗るのにインクを消費しているのだと解釈しています。
パージするまでカサを開き続けた時、おそらく40%分のインクを消費しています*2
インクが少ない時にカサを開けると、途中でインクが切れてカサが閉じてしまうので、
とにかくインクに余裕を持って行動する必要があります。


パージすると、インクが回復するまでにかなりの時間を要します。
これもスプラッシュシールドを使う感覚に似ていますね。
一方、パージせずにイカ潜伏した時は即座に回復し始めます。
適当に射撃した後しばらくカサを開いて、その後潜伏して回復するのが
インク効率としては理想的と言えるでしょう。


このようにメインだけでもかなりインクを使うので、
80%消費のスプリンクラーを投げるタイミングは気を使わないといけません。
(追記:Ver. 1.3.0より、スプリンクラーの消費が70%に軽減されました)
投げたと同時に襲われると、カサを開いても防ぎきれないですからね。
逆に言えば、パラシェルターを襲うにはスプリンクラーやパージを使った後が良いと。


筆者はギアパワーで解決することにしました。
今はメイン効率を大2個程度とサブ効率を大1個程度つけています。
パージとスプリンクラーを連続で使えるほどにインク効率が良くなります。
さらにスペシャル増加をつけておくことで、アメフラシの頻度を上げています。
アメフラシはインク回復手段としても優れてますからね。


インク効率を上げるだけで、
カサでの防御にかなり余裕が持てるようになりました。
メイン効率、オススメですよ〜。

カサの性能について

肝心のカサの性能についてまだ触れてませんでした。
というのも、ぼく自身そこまで詳しく分かっていないからというのもありますけどね。


カサは、とにかくあらゆる攻撃を防ぎます。
シューターの射撃は当然のこと、ローラーの縦振りも、チャージャーの射撃も、
ジェットパックの爆撃も、イカスフィアやガチホコバリアの爆発も防ぎます。
一つだけ例外があって、ハイパープレッサーだけは貫通するようです。
まだカサを撃ち抜くパープレさんには出会ってませんけどね……


無敵ということはもちろんなく、カサには耐久力があります。
この耐久力の具体的な数値は知りません。
スプラシューターの射撃だと、開いてからパージするまでに壊される印象。
ジェットパックも3発ほど防ぐと壊れますかね。
敵のパージしたカサを受け止めると対消滅します。


詳しくは知りませんが、パージ中のカサの方が耐久力が高いようです。
個人的にはパージしすぎない方がいいとは思いますけどね。
味方の進行に合わせてカサだけ放っておくと、
動くシールドとして活用してもらえるかもしれません。


パージは上り坂だと極端に減速するので、そこは注意が必要です。
これはどちらかと言えば味方にパラシェルターがいる時の注意点でしょうか。
カサより前に出ないように気をつけましょう。
味方の射撃はカサを貫通するので、歩調を合わせて突撃ですね。


ボムはカサに当たると、即時爆発します。
ロボットボムなども、近づいてカサを開くことで素早く処理できます。
スプラッシュシールド同様のテクニックが使えるので、
カサの裏側にボムを投げ込まれるとやられてしまいます。
味方近くでカサを開くのも同様の危険性があるかもしれません。


カサを開いている間は、方向転換が若干遅くなります。
真後ろから急に打たれると反応できません。
よってカサには回り込むのが良いのですが、
横方向のガード判定は案外広いので、方向転換がゆっくりでも防げたりします。
素早く転換する時は射撃を挟んで開き直しましょう。


ざっと思いつくのはこれくらいですかね。
あ、もう一つ気をつけるべきことは、頭上に弱いということ。
アメフラシやマルチミサイルをカサでは防げません。
すでに散々ネタにされていることですが、実戦でもうっかりやられるので
しっかり逃げるようにしましょう。

パラシェルターの立ち回り

記事も長くなってきましたが、いよいよ立ち回り。
これまで書いてきたことを要約すると、
攻撃性能は低く、塗り性能は高く、インク効率は低くて、カサはテクニカル。
このブキ、簡単ではないんですよね。
考えて立ち回らないと何も活躍できません。


パラシェルターに求められる役割は大きく2つ。
1に塗りの状況をよくすること。
2に動き回る囮になること。
塗りについては散々書いたので、囮について書いていきます。


パラシェルターはほとんどあらゆる攻撃を防ぎますが、
防御中はカサをぶつける以外の攻撃ができません。
ローラーやブラスター、チャージャーといった攻撃間隔の長いブキであれば
カサ、射撃、カサ、射撃を繰り返して勝てることが多いですが、
主にシューターにはまず勝てません。


ではどうするかというと、攻撃を引きつけている間に味方に倒してもらうのです。
いわゆるタンクと呼ばれる役割ですかね。
カサを攻撃すると味方に倒されるし、
カサから目を離すとカサが追撃するのでどちらにしても倒される。
この状況を敵に押し付けるのがパラシェルターの強みです。


したがって、基本的には誰か味方と組んで連携プレイに持ち込むのが、
パラシェルターの基本的な立ち回りと言えます。
とはいっても、他のブキであっても連携すれば強いのは当たり前。
パラシェルターの持ち味を活かすには、とにかく時間稼ぎをするのが有効かと思います。


例えばヤグラ上の攻防。
これはまさにヤグラ上で時間稼ぎをすればいいわけなので、
パラシェルターが大活躍します。
遠くからチャージャーで狙われても安全に防げるし、
乗り込んできた敵にもカサコンボを決めるチャンスがあります。


あえてヤグラ以外の場所で引き付けるのも強いですね。
カサをチラつかせつつ、やられないように逃げたり防いだりして時間を稼ぐ。
これも、敵が気づいて戻ろうとすれば追撃すればいいですからね。
ただしこの場合、味方も1人分の戦力がないことになるので注意。
それはどのブキであっても言えることですけども。


現状猛威を振るっているジェットパックに対しても、
うまくカサでやり過ごせれば被害を抑えられます。
かわしきるのが最善ですが、カサを壊して自分がやられたとしても
3人ほど一気にやられるよりはマシと言えるでしょうからね。


スプラッシュシールドの如く、道を封鎖するという使い方もできます。
崖の上でカサを開いておけば簡単には登れません。
先読みの力が求められるので簡単ではないですけど、
要所で妨害が決まると気持ちのいいものです。


スーパージャンプを強気に使えるというのもパラシェルターの利点でしょうか。
着地前に射撃を始めれば着地するくらいにカサが開きます。
空中で敵の居場所を確認して視点を合わせておくことで、やや安全に着地できます。
2方向から攻撃されたりボムを置かれたりすると無力ですけどね。
また、飛び先の味方の潜伏がバレるので、状況は見極めましょうね。


逆にスーパージャンプしてもらいやすいのも利点です。
着地マーカーをカサで覆っておけば安全に呼び込むことができます。
いつもは見捨ててしまうスーパージャンプも、パラシェルターなら守れる。
あ、スプラッシュシールドでも守れますけどさ。


たくさん書き連ねてきましたが、まずは塗り広げることが大切です。
そしてそれを維持しつつ、囮になって味方に敵を倒してもらうと。
味方が狙われているなら割って入って守って反撃してもらうと。
敵がパラシェルターを鬱陶しいと思い始めたら、もう大成功です。
あとは時間稼ぎしているうちに味方に進めてもらいましょう。


自分自身で敵を倒して道を切り開きたいという人には、
パラシェルターは不向きなんだと思います。
一方、パラシェルターはそういう切り開く人がいてこそ活躍できるので、
うまく連携して勝利を目指しましょう。

感想

またしても長い記事が出来上がってしまいました。
いや、使い始めてものすごく楽しくて、これは強いと思ったのに、
「カサは弱い」というのをけっこう見かけたので、
そんなことはないよと意地になって書いてしまいました。


パラシェルターに限らず、どんなブキでも使い方を見出せるはずだと信じています。
ぼくは弱いと感じたハイパープレッサーも、
敵の移動を先読みして見事に使いこなしている動画を見て考えが変わりましたし、
使えないと話題のクラッシュブラスターで勝ちまくっていた
ウデマエS+5のプレイヤーとも遭遇しましたし。


真正面から1対1で戦うことだけを考えれば、
パラシェルターもクラッシュブラスターも弱い部類のブキです。
しかし様々な状況が現れるのがSplatoonの面白いところなのであって、
そのブキが得意な状況に持っていくのが、戦略の楽しさです。
一言目には「修正しろ」と言うのだけは、理解できないんですよね。


ま、愚痴はさておき。
この3日間、暇があれば遊んでしまうくらいにパラシェルター好きとなってしまいました。
チャージャー使い、トラップ使いと来て、今度はシェルター使いですね。
見事に後方支援職といった感じですね……*3
でもプレイスタイルは突撃寄りなんですけどね。


早くパラシェルターでサーモンランやりたいなーというのが
今のささやかな願いです。
絶対にうまく使えない人続出で難易度上がるだろうなあ……
それはそれで面白いんですけど。
ではでは、もう一雨降らしてこよっと。

*1:Ver. 2.0.0のバージョンアップ情報にて、回復までの時間が1.5秒だったことが判明しました。前作は0.75秒だったと言う情報が正しいとすると、2倍になっていたんですね。なおVer. 2.0.0で回復までの時間は1秒に変更されています。

*2:パージ直後に武器を切り替えてポイントセンサー(60%)を投げると、インクが空になりました。

*3:ドラクエやると、僧侶含めて魔法職3人入れることが多い筆者なのでした。