量子人狼があるなら、量子将棋だって……

「量子人狼」なるものが一部で流行っているそうですね。
ぼくはそもそも人狼すら観戦したことしかないので、
どういう風な面白さかは全くわからないのですが、
すごくワクワクするルールだな、とは思います。


無数の(ただし有限個の)ゲーム状態が存在し、
プレイヤーの行動如何によって、矛盾するすべてのゲーム状態は破棄される。
あるプレイヤーの役職が確定するのは、
強制的にそのプレイヤーの生存確率を0%にした場合と、
存在し得るゲーム状態の組み合わせ的に
そのプレイヤーのとり得る状態が一通りしかない場合に限る。
……こんな感じで合ってるんですかね?


やってみないとわからないでしょうし、
やってみたところでわからない気もしますけど、
「量子」という単語がつくだけでわくわくしますね。
量子かぶれですね。


ところで、ですよ?
「量子人狼」があるならば、他の「量子**」もあり得るわけですよね?
それでちょっとばかり思考を巡らせてみたんですが、
「量子将棋」とか、どうですか? どうですか?*1


ゲーム開始時は、名前のない駒が通常の配置で並んでいます。
一見、軍人将棋っぽくも見えるかもしれませんが、
動かすまで、いや、動かしてからも駒が確定しないのがポイント。
駒が確定するタイミングは、「その駒以外に可能性が存在しない」ときですね。
取られても、その時点では駒は確定しません。


例えば、ある駒を横に2マス以上進めれば、その駒は「飛車」で確定します。
そのとき、名無しの駒には「飛車」のラベルを貼付けます。
もし、ある駒が前に2マス以上進めば、それは「飛車」か「香車」ですが、
それだけではまだ確定しません。
別の駒が横に2マス以上動いて「飛車」確定すれば、
「飛車」は1人1枚なので、先程の駒は「香車」に確定します。
或いは、前に2マス進んだ駒が次に斜め後ろに下がれば「竜王」に確定ですね。


将棋では取った駒を自分の駒として使えますが、
例えば、前に2マス以上進んできた駒を取ったとします。
このときはまだ「飛車」か「香車」で確定していません。
ですのでその駒は、「飛車」か「香車」の動き方をすることができます。
相手が「飛車」を確定する前にこちらが取った駒を「飛車」確定させれば、
相手は「飛車」を失い、「飛車」か「香車」で確定していない駒は「香車」に確定します。
このように、取った駒を上手く使って相手の駒を確定することもできそうです。


終了条件は、「王将」を詰めた時か、「王将」を取っていたとき、になるでしょうか。
(ただし、取った後すでに使ってしまった駒は「王将」にはならない、はずです)
あと、反則手をしたとき、またはしていたとき、ですかね。
矛盾の発生確率は見当がつきませんが、そのときはドローでしょうか。


ルールとしては、こんな感じになりそうです。
なりそうなんですが、このルール、どうやって実現するんだろう……
人狼人狼でかなりの組み合わせがありそうですが、
将棋は比べ物にならない予感がしてなりません……
というか、無理だろう、コレ。


とは言いつつも、
だれか、プログラミングしてくれませんか!
作れるかもわからない面白いかもわからない
とんでもなく無責任なルールですが、ぜひお願いします!
ぼくの思考実験によると、このゲームはいかにして相手に
「二歩だった」状況を作るかが勝利の鍵になりそうな気がしてならないのですが、
だれか、それを証明するためのフィールドを作ってくれませんか!


……ぼくも、暇になったら挑戦してみたいですよ。
暇になったら、ね。
でも、やるとしたら先ずは量子チェスからかなぁ……


追記:
ややこしい続きはこちら

*1:すごく安直な発想ですよね〜。