ピクミンには「リロード」がある

「リロード」って、ご存知ですか?
ブラウザで再読み込みするのもリロードと言いますが、
ぼくが言いたいのは、拳銃におけるリロードです。
一言で言えば、「再装填」
弾切れになった拳銃に弾を込める作業ですね。


リアル指向のシューティングゲームでは重要な操作ですが、
それとピクミンに何の関係があるわけ?
いや、もちろんあからさまに弾込めをする場面はないですが*1
よく考えると、ゲーム中にごく自然にリロードしていることに気付いたんです。


ピクミンを投げて、呼ぶ。
これ、まさに「リロード」でしょ?
使い回しは無制限ですけど。


最大装填数は100なので、場合によっては投げっぱなしのこともあります。
というか、これまでのピクミンはその方が多かったんじゃないでしょうか。
しかし、ピクミン3ではいくつかの変更点から、投げっぱなしよりも、
「呼んでは投げる」が効果的なシチュエーションが増えたように感じるのです。


ピクミン3 - Wii U

ピクミン3 - Wii U

チャッピーの新弱点「目玉」

これがいちばん大きいと思うのですが、
チャッピーなどの目玉が新しく弱点になったのです。
目玉を狙って攻撃すると、敵がひるんでくれるので、
投げ続ければ一方的に犠牲なしに難なく倒せるのです。


ただ、小数のピクミンで挑むとピクミンを全部投げたことに気付かず、
呼んでいる間に敵に食べられてしまうことも。
そこで、残りピクミンを意識しながら呼び集める、
すなわちリロードすることが重要になるんですよ!


コツをつかめば5匹程度のピクミンでも無傷でチャッピーを倒せますし、
なにより気分がいいですね。
これがタクティクスだ! と叫びたくなります。

投げると強い「岩ピクミン」の登場

これはもう、リロードしろと言わんばかりのピクミンですね。
むしろ、投げないとダメージが入らないんじゃないかと、
はじめの頃は毎回律儀に呼んでは投げてたんですが、
体当たりでもちゃんとダメージは入るんですね。


ピクミンに関してはリロード云々よりも、
まさに強力なピストルとしての使い心地なので、
隊列にいる岩ピクミンをどこでどれだけ投げて、
どの時点で回収するかということは無意識にやってますよね。


注意点と言えば、便利だからと岩ピクミンを連れすぎて、
ピクミンにできる仕事が終わってしまった時に
手持ち無沙汰になってしまうところですかね。
弾丸は必要最小限で、ですね。

振り払われたピクミンの硬直時間が増加

これ、実は実証していなくて、体感でしかないのですが、
ピクミンが敵に振り払われたりした後の硬直時間、
つまりは笛で呼べない時間が、以前より長くなってません?
あるいは逆で、敵の硬直時間が短くなったのかもしれないのですが、
気のせいじゃ……ないですよね?


気のせいじゃないことにして話を進めると、
敵に振り払われる前にピクミンを呼ぶことが重要になります。
でないとピクミンは食べられますし、投げられるピクミンもいなくなります。
弱点狙いでひるませると、食べられかけのピクミンを救出できることもあるので、
常に投げられるピクミンが0にならないように気を使うだけで
犠牲はかなり小さくできているように感じます。


前作ピクミン2では、チャッピーの背中に適当にピクミンを投げていれば
ほぼ確実に倒せた気がするんだけどなあ。
今回は、背中狙いだけでは時々食べられてしまう気がします。
あ、でも初代ピクミンもそれくらいシビアだったっけか?

並行作業がしやすくなり連れ歩くピクミンが相対的に減少

最後はこれ。これがかなり効いてきます。
以前のピクミンでも効率よく分担することが醍醐味ですが、
今作はそれがとても楽になったんですよね。
「ここまで移動」機能と、ピクミンの往復運動のおかげで
これやっておいて、という場面が非常に増えました。


さらに「過去に戻る」機能により効率化を目指すハードルがグンと下がり、
とにかくあらゆる仕事を同時進行したくなってくるものです。
すると、一つの仕事に割けるピクミンの数は自然と少なくなります。
それこそ、先述の「ピクミン5匹で打倒チャッピー」みたいなことも
誇張ではなく起こりえるわけですね。
それが効率的かどうかは別として。


手持ちピクミン数が少なくなれば、リロード回数は大幅に増えます。
初期数が少ないミッションとかもそうですよね。
ですから、リロードが上手くなることは、
ピクミンというゲームの上達に直結すると思うのです。
……当たり前と言えば当たり前だけど。


ピクミンというゲームは、「戦略」が重視されるように思います。
どの仕事にどれだけのピクミンをどのタイミングで使うか、
それが「戦略」だとぼくは解釈しています。


一方で、単なる戦略ゲーム、ストラテジーとの違いは、
「戦術」、タクティクスの部分も重要だということです。
いくら最適な配分ができたとて、その配分で敵を倒せなければ意味がないと。
そういった概念が、今作ピクミン3では前作以上に活きているように感じます*2


その戦術の根幹ともなる「投げる」と「呼ぶ」の動作に、
「リロード」という要素が関連してそうだということが、面白く感じました。
まあ、ぼくが勝手に言っているだけのことですけどね。
今更ですが、「リロード」の使い方はこれで合ってるんだろうか……


と、ここまで書いてきて気付きましたが、
スマブラXに登場するピクミンはリロードそのものじゃん!
投げた後に返っては来ますけど、6発分の拳銃、リボルバーじゃないですか!


ついでにも一つ、ヨッシーアイランド」もそうだよね?
普段は一括リロードできず、しかも現地調達しなければなりませんが、
6発分の拳銃、リボルバーじゃないですか!


スーパーマリオアドバンス3

スーパーマリオアドバンス3


なんだかんだ言って、リロードってのは身近な感じがしてきました。
いやあ、リロードって面白いですね!

*1:あ、爆弾岩を持たせるのはそれっぽいかも。

*2:むろん、とても上手い人は前作でもとんでもない戦略・戦術を駆使してものすごい記録を打ち立てているんですけどね。