細切れなルイージマンション

ルイージマンション2、クリアしました。

ルイージマンション2 - 3DS

ルイージマンション2 - 3DS

……しかし、残念ながらコンプリートクリアとは行かず。
宝石集めやテレサ探しですら億劫になってしまい、
全コース星3つなんて遠い遠い話ですね


まず、オンラインモードは楽しかった!
交わせるメッセージは4種類のみで、コミュニケーションには制約がありましたが、
そういった制約は、むしろ新たなコミュニケーションを生むので
良いシステムなのではないかと思います。
Good jobとThank youの応酬は、なんだか気持ちがよかったです。


オンラインモードに関しては一つだけ、
ツボの罠とかを自力でも抜け出せるようにして欲しかったですね。
助け合いということは分かるんですが、
協力者にある程度の理解力がないと、すぐに詰んでしまうわけなので。
逆に言えば、倒れたプレーヤーを助けられるのは最高でしたね!
ギリギリの攻防で、ボス・ドンルポルタに辛勝したときの達成感たるや!


さて、ここからはガラッと愚痴っぽくなります。
いわゆる、GC版経験者の感じる物足りなさというやつでしょうか。


タイトルにもしましたが、今回は随分と「細切れ」なんですよね。
前作は確か、キノピオがセーブ窓口になっていたはずです。
大きく分けて4段階ぐらいで物語が進行し、
中ボス後といった節目節目でラボに戻って来るような感じでしたかね*1
そう考えると、ボリューム自体は今作の方がかなり多いんですね。


しかし個人的には、あまりに指示が明確すぎるので
自由な探索がしにくかったのが残念でした。
一度訪れた部屋も、ストーリー毎に少しずつ仕掛けが変わるので、
「一部屋ずつくまなく探索」の方針が使えなかったと。
なんといっても厄介だったのは、「プレイタイム」の存在。
気にならない人もいるのでしょうけど、毎回スコアが出るとなると、
低スコアを出したくないぼくは、いきおい焦ってしまいまして。
もっとのびのびと探索していきたかったなー。


それと、「細切れ」ではあるんですが、
初見でのプレイだと、30分以上は軽くかかるんですね。
いつでもセーブの方が、気軽だったろうなとは思います。
再プレイするのも、面倒に思ってしまうぐらいですから。


もう一つ、個人的な重大な問題点として、操作性。
Xで上を向き、Bで下を向く。
Aでストロボを使って、Yでダークライトを使う。
Rで吸い込んで、Lで吐き出す。
最後の最後まで、混乱し続けてましたね
このソフトがWii Uで出ればどんなに良かったか、と思ってしまいます。
Cスティックでの「引っ張り」は、偉大だったなあ。


こういった、根本の部分が自分とは合わなかったので、
どうもストレスが溜まってしまうゲームではありましたね。
画面がヌルヌル動かないのも、ぼくにはなかなかの問題で。
それでも、ネットで見かける評価としてはかなり高いようで、
うん、ぼくの求めるものと市場の反応とは乖離しているのでしょうね。


最近の任天堂は、敵キャラクターが少ないんですよ。
それは、一つのキャラクターに大きなエネルギーがかけられていることの
裏返しではあるとは思いますよ。
いちばんのザコキャラであるはずの緑のお化け「ルノーマ」が、
あんなに活き活きと、いたずら好きの雰囲気を醸しているのです。
それは嬉しいことなんですけど、なんというか、
「覚える楽しさ」が薄くなっているというか。


ぼく自身、ゲームの面白さを決めるのは「システム」だと信じていますが、
だからといってその色づけを忘れちゃいけないんです。
……ただ、どうしても主観的にしか評価できませんから、
どうあるべきということが言えない難しさも、あるんですよね。


んー、好きなゲームだからこそ、
自分の理想に合致して欲しいという無茶な欲望なんでしょうな。
さっきも書いたように、どうやらぼくは一般と呼ばれる場所から
ちょっと外れたところに立っているみたいです。
向こうが合わせてくるのを待つではなく、こちらから合わせにいかないと、ですね。


そんなわけで、期待しすぎていた部分もありますが、
個人的にはそこそこといったところでしょうか。
GC版をやったことなくこのゲームを遊んだら、
一体どんな風に感じたのかなと、気になるゲームではありました。


あ、ルイージは総じてかわいかったですよ。
逃げ惑うキノピオもかわいかったですし、
キノピオを引き連れているときのルイージは、
何とも言えない「保護者」感が様になっていました。
……ちょっと叫び過ぎかとは思いますけどね。

*1:いつでも戻れたかな? 忘れたなあ。