ひとつずつひっくり返していけば

なにか「良くないもの」がある。
それは部分としてじゃなく、
全体として良くないもの。
どうやって、良くしようか。


ひとつは、まるっきりひっくり返してしまえば良い。
上手く行けば、一瞬で良くなる。
でも、ひっくり返すために大きな力が要る。


小さな力しかないのなら。
それなら、ひとつずつひっくり返していけば良い。
時間はかかる。
でもいつか、全体が良くなっている。


……これって、言い換えれば
天才と努力家との違いだと思うんですよね。
結果は同じなんです。方法が違うだけ。
「力が小さい」と「時間がかかる」の2点がネガティブなせいで
努力家が劣っているように見えてしまいますけど、
ないのなら、あるものでなんとかしないといけないわけです。


「努力します」は、個人的には信頼できない言葉ですが、
「ひとつずつやります」なら、任せられるかもなあ。
なんてことを、某テレビドラマを見て思ったのでした。
ドラマというのは、その構成的にも
「ひとつずつ良くする」が適しているんでしょうねー。


……そして、ふと目を上にやれば、「今週のお題」だとかなんとか。
そうですよねー。ドラマ始まりの季節でしたねー。
ドラマの初回を見ると、どうも啓蒙チックなことを考えてしまいます。
ドラマってのは、いろんな形の「ひとつずつ良くする」を提供しているのかもなあ。