「クリアする」ボタン

「クリアする」というボタンがあります。
このはてなダイアリーの場合、
記事を書きかけの時にページを移動してしまったりすると、
バックアップされていた書きかけの内容が挿入されて、
さらに「クリアする」ボタンが表示されます。


押せば文字通り、記事内容がクリアされます。
キーボードを打って並べた文字列が消去されます。
ふと書き込んだ思いつきも、闇の中へと消え去ります。
スクリーンに向かっていた時間も、すでに消滅しています。


だけども、ぼくは押すのです。
「クリアする」ボタンを。


今までに何回、「クリアする」ボタンを押してきたんでしょうかね。
これから何回、「クリアする」ボタンを押すんでしょうかね。



何かを閃いて書き付けていくのですが、
途中からその立証や確認が面倒になり、
話題に矛盾が生じ始めて破綻して、
書き直すのも面倒だと、「クリアする」ボタンを押すのです。


不完全なままに公開してみても良いのかもしれません。
この記事すら、不完全であるかもしれないのですから。


それでも「クリアする」ボタンを押してしまうのは、
ぼくが臆病だからなのかな?


幸運にも、この記事に対しては「クリアする」ボタンを押さずに済みそうです。
この記事が何の役に立つのか、ぼくにはわかりません。
さっき書きかけていた記事の方が、もっと役に立ったかもしれません。
しかし、ぼくはこの記事を公開するようです。


「クリアする」ボタンは、何のためにあるのでしょうか。
無駄な記事をさくっと消去するため?
それとも、無駄な記事ばかりを増やすため?
考えがまとまらないまま、ぼくは「保存」ボタンを押すのでした。


眠いので、誤字脱字駄文愚問は御了承下さいまし。