E3 2012の任天堂プレゼンテーションの横を流れるソーシャルストリームを眺めた感想

今年のE3、まずは怒濤のWii Uタイトル紹介でしたね。
個人的には、最初の「ピクミン3」がピークでした。
E3は主に米国向けなので、仕方がないんですね。
それでもところどころ、特に数分間の3DSの部は
ディスプレイに向かって拍手喝采してました。


とまあ、E3自体の感想は早々に切り上げて、
今回はちょっと別の視点の感想を書いてみたいです。
E3のまとめに期待する方は、別の記事を当たってください。


今回のUstream中継では、
中継画面の隣に「ソーシャルストリーム」なるものが設置されてました。
これは、そのUstreamを視聴している人達の
Twitter*1Facebookなどからの呟きが
リアルタイムにずらずらっと表示され流れていくシステムのようです。
いわゆるSNSってやつですよね。


ぼくはアカウントを持ってないので呟けませんが、
他人の呟きを見る事はできます。
そんな他人の呟きの中には、それはないだろ! と
つっこんでしまいたくなるものも多々ありました。
SNSでの発言は自由に行われるべきもので、
口を出すべき事じゃないのかもしれませんけれども、
口を出したくなったのです。ごめんなさい。


というわけで、
E3 2012の任天堂プレゼンテーションの横を流れる
ソーシャルストリームを眺めた感想を書いてみる事にします!


まず、面白く感じたのは、
開始30分前である午前0時30分頃から、すでに呟きは始まっている事です。
かくいうぼくも、その頃からスタンバイしていたわけですけど、
「共感」ってこういうことなんだなと、しみじみと感じました。
口を揃えて「30分前!」って呟くんだもんな。
人って、面白いです。


開始が近づくと、中継画面にはnintendoのロゴが現れました。
それだけでも、ストリームは一盛り上がり。
「画面が変わってない!」という焦りの声もあったりして、
いや、本編はまだ始まってないんですよ、落ち着いてよ。
「緊張してきた」って呟きもありましたね。
社長の岩田聡さんでさえ余裕のTweetかましているというのに。


宮本茂さんによる寸劇風味のオープニングが始まると同時に、
おなじみ、「キター!!」の呟きで埋め尽くされます。
これはもう、作法なんでしょうね。
言わないと叩き出されるんでしょうかね。
かくいうぼくも、心の中では「キター!!」ですけど。
ピクミーン!! という心境でしたけど。


今回もっとも目にすることになったキーワードは、
「通訳」でしょうかね。
「通訳の音量が小さい」を何度目にした事やら。
確かに、小さかったです。
ムービーは大音量で、通訳の声は完全に掻き消されて。
毎回同じ人がやっているように思うのですが、
お世辞にも完璧とは言えないその通訳には、味があります。


ダイジェストが流れ出すと、
ストリームは無秩序になるんですよね。
その人ごとに呟きのペースがありますし、タイムラグもあるので、
今頃その話題? という取り残された感が、
失礼ながらも面白かったです。
現実にも、そういう人、います*2


マリオの話題が始まると、
ストリーム内での意見は結構分かれてましたね。
「ちびヨッシーだ!」「ムササビ!?」「しっぽ!」
という肯定的意見と、
「またマリオか」「またヨッシーか」「またしっぽか」
みたいな否定的意見とに。


これはもう、マリオの宿命なんでしょうね。
社長が訊く」のインタビューで手塚卓志さんも仰ってましたが、
根本的なコンセプトは変えず、
しかしシステムには微妙な変化が加えられ、
そして新鮮な何かが毎回取り入れられていると。
だから「またか」というような声が聞こえやすいのですが、
驚くほどに別物だった、というのはよくあることなんです。


さて、マリオはマリオですが、
ルイージ人気も、やはり高い。
ルイージマンション、早く遊びたいです。
ゴールドマリオもペーパーマリオも遊びたいし、
3DSには欲しいゲームが多すぎです。
その辺りはみなさんも共通の問題として認識しているようで、
多くのソフトが紹介されるのは、うれしい悲鳴なんですよね。


外国人によるプレイムービーへの呟きも印象的でした。
ゲームよりも、人物を見てしまうんですよね。
女性に関してはプロポーションを評したり、
おばあちゃんの可愛いらしさに和んだり、
お父さんの心の内を分析してみたり。
ゲームを見ろよ、と言いたくなるのですけど、
英語での紹介だから、仕方がないんですよね。
通訳さん、声小さいし。


ときどき映像が途切れたりすると、
同じタイミングで「止まった」の報告があるのも、
面白い「共感」だなと思いました。
自分の環境が悪いわけじゃないんだと思えるんですよね。
今回は頻繁に映像が途切れた気がしますが、
「共感」のおかげで、そこまで気にならなかった気もします。


呟きとして他に多くあったのは、
ゼルダは?」とか「スマブラは?」とか「メトロイドは?」などの
催促系のものですね。
しかしさあ、メトロイドはまだ可能性があるとしても、
ゼルダは去年に出たばかりだし、
スマブラは桜井さんが着手開始したばかりだし、
そんな無理難題を言うなよなあ、と。
期待されているという点では、良い事なのかもしれませんが、
焦って作っていいものができるわけがないので、
ホンキで言うのは、やめてくださいね。


それにしても、みなさん随分「眠気」と戦っていたようでしたね。
途中、あまり日本向けではないゲームが連続で登場すると、
眠さを主張する呟きもちらほら見受けられました。
2時を過ぎた辺りが顕著でしたかね。
かくいうぼくも、やはり眠たかったのですが、
でも岩田さんのショートコントまでちゃんと見ましたからね。


あのバナナのシーンは、今思い出しても笑えてきます。
バナナを見つめる角度と、絶妙な間。
何事もなかったかのようなその後の進行。
あそこまでシュールな情景って、滅多にないんじゃないですか?
まさに「ネジが外れた」瞬間でした。


感想は、そんなところですかね。
今回のソーシャルストリームはぼくにとって2度目の体験でした。
1度目は、5月の下旬にあったほぼ日の企画
「オンリーでロンリー!」で体験していました。
思わぬ下見となっていたようですね。
おかげで、楽しみ方がわかりましたから。


SNSの魅力は、「共感」に尽きるんですよね。
そしてそれは、Wii Uのコンセプトにも通じるという。
任天堂によるSNS、本当に楽しみです。
来年のE3では、「Miiverse」で「共感」を得る事ができるかもしれない。
わあー、いろいろと楽しみになってきましたよ!

*1:任天堂ファンなら、”トゥイッター”と発音したいですよね。

*2:確か、アンローってやつです。