旅の話は良いもんだ

知人がゴールデンウィーク中に北海道に行ったそうです。
それはそれは楽しそうに語りだすので、
それはそれは楽しかったんだろうと思います。
聴いているこっちも楽しくなりました。


旅の話は良いもんだ。
経験したことのないその土地の風を
我が身のように楽しむことが出来るんだ。



……さて、
「旅」ってなんでしょう?
普段行かないところへ出かけることでしょうか。
観光名所を回って行くことでしょうか。


ぼくは そうは思いません。
「旅」というのは、その土地の風を楽しむこと。
その土地の空気で深呼吸すること
だと思います。


仕事のついでに駅でお土産探すよりも、
限られた時間でパズルのように巡拝するよりも、
当てもなく、のんびりとその土地の風に吹かれる方が、
よっぽど楽しい
と、ぼくは思うのです。


自動車やら新幹線やらジェット機やら、
今となっては欠かせない乗り物です。
時間を操る乗り物、と言ってしまっても、
過言じゃない気がするほどです。
行きたいところへひとっとびです。


でも……
のんびり歩いていないと見つからないこともあるものですよ。
本当に行きたいところは、実はすぐそばにあるのかも……


閑話休題
そんなわけで、その知人の旅の思い出を分けてもらいました。
しかし、あの人の旅はまさしく「旅」だな、と思いました。
その土地の風でしかなかった。
北海道での楽しみが、今にも溢れそうでした。


ああ、そんな旅をしたいなあ。
その土地の風を味わう、気ままな旅を。