必要なのは「深読み」ではなく「推察」

東北地方太平洋沖地震が発生して10日以上が経ちますが、
依然として、日本国内には混乱が生じています。
被害の大きかった地域はもちろんですが、
さして被害のない地域でも、品薄が続いている状況です。

「深読み」するな

なぜ、品薄状態が続くのでしょうか。
直接の原因は、被災地に物資を送るためです。
しかしそれ以上に、「買占め」が影響しています。


買占めには、大きく2つの理由が考えられます。
1つは、近いうちに地震が来るかもしれないという不安から、
もう1つは、当分それが買えなくなってしまうという不安から。


「品薄」という状態に「深読み」してはいけません。
「モノがない=自分は助からない」などという考えは、一切捨ててください。
「モノがない」ことを原因とした結果を考えることは、
今すべきことではありません。

「推察」しよう

「モノがない」という結果から、原因を考えるのは重要です。
救援物資として送られているかもしれない。
みんなが混乱して、モノを買いすぎているのかもしれない。


そんな時、ぼくたちはどうすればいいのでしょう?
同じように物資を送ることでしょうか。
同じように不安に備えることでしょうか。
しかしそれでは、また「品薄」になるだけです。


こういう時だからこそ、じっくり「推察」してみませんか?
何かをすることで、誰かの邪魔をしてはいないか。
何もしない人には、良心がないと言えるのだろうか。

団結すべきは「見ている側」だ

被災者の方々を見てください。
みんなが団結して、助け合っています。
救助者の方々を見てください。
チームが団結して、危険を顧みず働いて下さっています。


今、本当に団結すべきなのは、
他ならぬぼくたち、「第三者」なのです。
特別なことをする必要はないと思います。
だけれど、今こそ、人を思いやって行動するべきなんです。


まだまだ予断を許さない状況です。
長い長い道のりになります。
被災者や救助者が苦に耐えている中、
三者までもが混乱してしまっている場合ではありません。


これからは、第三者が「当事者」となって、
団結して日本を支える必要があります。
「深読み」せず、必要なことを「推察」し、
ぼくたちにできることをやっていきましょう。




それは、本当に必要なことですか?


それは、他の誰かを邪魔していませんか?