ステージエディットとコンテスト

ちょっと時間が経ってますが、
マリオvsドンキーコング 突撃!ミニランド」の感想を
つらつらっと書いてみようかな。

マリオ vs. ドンキーコング 突撃!ミニランド

マリオ vs. ドンキーコング 突撃!ミニランド

DSiを持っていないので、DSiウェア版を知らず、
初めてノンストップのミニマリオを遊ぶことになったわけですが、
いやあ、面白いですね!


前作の「ミニミニ大行進!」では、
歩いているミニマリオを操作することが出来ました。
ストップをかけたり、ジャンプさせたり、はしごを登らせたり。
これはこれで「操っている」気分になれるので良いのですが、
しかし、ジャンプさせるつもりなのに止めてしまうという、
操作ミスというか、事故が起こりやすかったんですね。
さらに「ノンストップボーナス」が用意されていたので、
これが鬱陶しいことこの上なかった。


さらに、ステージエディットモードでは、
本編に収録されているのに使えない仕掛けがあったり、
保存できるマイステージが8つまでだったり、
特に、フレンド同士でしかステージを見せられなかったりと、
いろいろと不満点が、決して少なくなかったのです。


尤も、ぼくがそこまで「ミニミニ大行進!」に不満を持ったのは、
ゲームボーイアドバンスの「マリオvsドンキーコング」を
とても気に入っていたからなのです。
つまり、期待値が高すぎた故、というのもありました。
そのせいで、「突撃!ミニランド」にも
若干及び腰になっていたのが事実なのですが。


しかし、「みんなのニンテンドーチャンネル」での体験版で
革新的に面白くなっていることに気づいたのです。


その面白さの要因としては、
「止まらない」ことは勿論ですが、もう一つ
ミニマリオを操作できない」というのが大きいですね。
特に面白いと感じたのが、「はしご」です。


「はしごリベット」というブロックがありまして、その間に
「はしご」を伸ばすことが出来るんです。
このゲームにおける「ジャンプ」は
高さ一マス分の段差を越えるためのもので、
垂直方向に大きく移動するには、「ジャンプ台」が要るんですね。
その他の垂直移動の一つに「はしご」があるわけです。


だから、上に進めたいときには「はしご」を引くわけですが、
壁か何かでミニマリオの進行方向が変わると、
その「はしご」のところへ戻ってくるわけです。
その時「はしご」を置いたままだと、降りてきちゃうんですよね。
で、慌てているうちに、もう片方のミニマリオが針山に落ちると。


前作では、針山の手前でミニマリオは一瞬止まってくれたのですが、
今作では容赦なく落ちます。
さらに必ず2体以上のミニマリオがステージにいて、
しかも一定時間内に連続してゴールさせなければいけないので
息つく暇もありません。
その代り、かなりテンポ良く進むんで、
この慌ただしさが、とても面白いんですよ。


その点を考えると、「キャノン」は微妙かな、と
ぼくとしては思うのですが。


まあそれはそれとして、本題はここからです。
さっき挙げた前作の問題点の解決として、
Wi-Fiコネクションでのステージ公開が可能になりました。
これでやっと、気軽に自分の作ったステージを見せびらかせます。
色んなステージを楽しめるぞと、喜んでいたのですが……


蓋を開ければ、それはもうひどい状況でした。
ステージにあるのは、ミニマリオとゴールだけ。
或いはコインでも置いてみたり、スプリングを並べてみたり。
ミニマリオを突きさえすれば それで終わりというステージが、
山のように配信されていたのです。
いや、突かなくてもゴールするものさえあります。
多くは「じどう」の名を冠していて、それはそれで
パフォーマンスの一つとして有り得るかもしれませんが、
それらが全体の半分以上を占めるというこの現実。
落胆しました。失望しました。


さらに言えば、このゲームには評価システムがあります。
良いと思ったステージには、最高で5つの星を付けられます。
が、先ほど書いた何の工夫も見られないようなステージにも、
4つ5つの星が付いているのには驚きました。


恐らく、低学年の小学生あたりだと踏んではいますが、
いやしかし、実際にはわかりません。
メインが低年齢層であることを見越した、
大人の甘い評価なのかもしれません。
価値観は人それぞれですから。


ま、百歩譲ってそこは許しましょう。
自分に気の合うステージだけをダウンロードすればいいだけで、
気の合うステージに出会いにくいという状況ではありますが、
楽しもうと思えば楽しめます。


許せないのは、「コンテスト」の方です。
コンテスト自体は面白いのです。
限定された状況の中、限られたパーツを使って、
どれだけ面白いステージを作れるかを競うものです。
作ったステージは、期間中に1つだけ
アップロードすることが出来ます。
また、他の人が作ったステージを匿名状態でダウンロードして
実際に遊んでみて、評価を付けることが出来ます。


そんなコンテストの趣旨を全く無視して、
凝りもせずミニマリオとゴールだけを置いたような作品が、
何食わぬ顔でランクインしていることが許せない。
作り方の上手さがどうとか言っているのではなくて、
何もしていないというところに腹が立つのです。
そんなステージを平気でアップロードするやつが許せないし、
そんなステージに平気で5つ星を付けるやつも許せない。
もっと言えば、それをそのまま公表する運営側も許せない。
ぼくが任天堂に対して文句を言うことは、滅多にありません。
しかし今回の事に関しては、相当な怒りを持っています。


ゲームの中身が良いからこそ、こういうことを思うわけですよ。
折角楽しめるはずのゲームなのに、
それを楽しみきれないのは本当に勿体ない。
任天堂の、Wi-Fiコネクションに対する対応は、
もっと見直して貰いたいところです。


ただ、ゲーム自体はとても面白かったです。
特に、最後の最後のステージの難易度は凄まじかった。
今回唯一、投げ出したくなったステージです。
それをクリアしたことへの報酬は、
大きいのか小さいのかよく分かりませんでしたけど、
しかし後半のシステムは面白かったです。
ですが……アドバンス版の「マリオvsドンキーコング」は
超えられていないな。
あのころのミニマリオは、もっと可愛かったような。


次があるのか分かりませんが、
またガラッとシステムを変えてほしいですね。
で、そんなに期待せずにのんびり待ってます。
さあ、次は何を遊ぼうかな?