任天堂 “驚き”を生む方程式

当時、はてな界隈でも話題に上がっていたような気がする、
任天堂 “驚き”を生む方程式」を読みました。
ええ、ええ、読みましたとも。

任天堂 “驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式

実は、この本の購入にあたっていろいろと悩んだりしまして。
どこかのブックレビューに、
「ほとんどが任天堂ホームページの内容だ」といったことが書かれてあったのです。
既知の情報のみの本を買うということは、
ぼくにとっては 本を買い逃すことよりも大きな打撃と感じてしまうので、
迷いに迷って、迷ったのですが、それでも結局手に入れてしまいました。
案の定、この前の記事通りに、憮然としてしまいました。


ただ、山内溥さんの話は、やはり目新しくて好かったです。
ここを当てにして買ったといっても過言ではないですけども。
残念なのは、その量が存外少なかったことです。


ぼくは、この本に対して特に
書き手の価値観と任天堂の価値観との間に
大きなずれがあるように感じました。
これが、客観的に見ることなのかもしれませんが、
任天堂というものを引き出せていない風に見えるのです。
まあ、元々この本は、「経営」についての本ですから
引き出せないのも当然と言えなくもないですが。
ぼく自身、こういう類の文章を普段読みませんから、
こういった思想に馴染めていないというのもありますし。
一言で言うと、相性が悪かったと。


しかし、嘘はいけませんよ。
細かいことですが、99ページのある内容は、嘘じゃないでしょうか。
ぼくの思い違いならば丁重に謝罪しますが、
こちとら、筋金入りの任天堂ファンでしてね。
これだけネット上の資料を取ってきているのなら、
しっかり調べて欲しいものです。
……「経営」の本だから、で済まされてしまうのでしょうか。


何かもったいない気がする、
そんな感じの本でした。