けなしのプロは…

ほめるとか けなすとか
このところ いろいろ書いてきましたけども、
全く難しい問題です。


人は、褒められると嬉しいはずです。おそらく。きっと。たぶん。
褒められると、もうちょっとがんばろっかな、という気持ちが起こりますし。
がんばって褒められないと、がっかりします。
じゃあ、ただ がむしゃらに褒めれば良いのかというと、勿論否。


人は、けなされると落ち込むと思います。ぷろばぶりー。
じゃあ、何故 けなすのかというと、
肯定的な目で見ると、その人の欠点を拾ってあげるためです。
否定的な目で見ると、自分が他人より優越するためです。


肯定、否定と分けましたが、これはおそらく嘘です。
欠点は、拾ってあげてはいけない、自分で見付けるべきです。
たとえ人を踏み台にしても、優越するのは人間の望みです。
だからといって、ぼくは けなすことを肯定しません。


けなすと伸びる、と言う人がいます。
真っ向から否定するつもりはありませんが、
ぼくはこう考えたりします。
実は、指導者のけなし方が巧いのではないかと。
いや、けなしているようで、褒めているのじゃないかと。
そんなつもりはなくとも、伸ばす言葉を掛けているのではないかと。
あくまでも、ある一人の考えです。


さて、では本題は何か。

政治家は、もっと褒めるべきだよ。

ぼくの知る限り、政治の世界はけなしの世界です。
国会議事堂で褒め言葉なんて飛ぶのか?と思う程に
悪口批判が飛び交います。
ジョークを飛ばしたかと思っても、その笑いの種は黒いものです。


なぜ、褒めないのだろう。


なにがあっても、先ずけなします。いちゃもんをつけます。
新たな代表が決まっても、
大きな政策が通っても、
定額給付金の話でも、
何か向こうの不都合を見つけては、あーだこーだと難癖つけます。
もしかすると、偏った報道による誤解が ぼくにあるのかもしれませんが。


漢字も読めないのか云々と騒いでますけど、
あそこから漢字力を立て直すというのは、無茶です。
読めないような漢字なんて使わずに、
小学生でもわかる内容を考えたほうが、いいと思いますよ。
ともすれば、国民だれもが政策を把握できないという
未曽有の事態にも直面し得ると思います。
大学生が分数すら出来ないんですよ?
ちょっと漢検の波に乗って漢字力だけ高い人も、それはそれは多いと見ます。
単に国民の、国の長より偉いのだという
優越したい気持ちの表れでもあると、ぼくは思うのです。


小泉純一郎さんは、褒めることをしていたんじゃないかと思うのね。
政治に疎いから、真偽のほどは定かじゃありませんが。
でも、きっとあると思うんですよ、好かれた何かが。


そこで一つ提案したい。
今度の選挙、相手の党を褒めて褒めて褒めちぎってみませんか?
こっちにはこんな政策があるけど、あっちにはあんな政策があるんだよ、とか。
面白いと思うんだけどなぁ。
政治家は、人の中でも特に優越を望む人たちだからなぁ。


それにしても、起承転結がまるでなってない。
いやいや、これでこそ「伝書閑古鳥」だ。