ポジティブワードでけなす法

この前、最近はものごとを誉める際に
否定的な言葉、つまりネガティブな単語をわざと使う傾向が強くなっている、
といった事を書きました。
しかし、逆に、ポジティブ風な単語を使って、
ものごとをけなすってことも、あるんですよねえ。
世間では、このことを「皮肉」といいまして、
この文化は、日本よりもアメリカとかで発展してるんじゃないですかな。
アメリカンジョークなんて、皮肉の塊ですしね。


日本でオーソドックスなものと言えば、

社長さんは、素晴らしい方ですね。
何より、恰幅が良い。

何にも褒めてませんよね。
でも、この中にネガティブな言葉は無いんですよ。
「恰幅」って言葉は、その響きからポジティブイメージがあるように思えます。
しかしまあ、今の社長さん方には 当てはめ難くなりましたね。
苦労が絶えないのでしょうね、きっと。
任天堂は、安泰ですな。


もう一つ思いついたのが、

君の文章は、冗長性が高くていいね。

パッと聞くと、ただ褒められているだけのように聞こえるかもしれません。
「冗長性」という単語に「長」が入っているのも、
その単語をポジティブに感じさせる要因かもしれませんね。
しかしこれは、つまるところ
「無駄が多い」と言ってるだけなんですね。
情報通信分野では、「冗長性」は必要ですから
必ずしも けなし言葉であるとは限りませんが、
普通の会話で「冗長性が高い」と来たら、けなしととって 問題ないでしょうね。
普通の会話では、まず出てきませんがね。


誉めるように見せかけてけなすというのは、
弱いけなし方だと考える方もいらっしゃるでしょうが、
ぼくには、よりきつい けなし方だと思えますね。
本当に からかっているだけというケースも無くは無いでしょうけど。
けなさないことが最善なんですけどね〜。