もう一つの「つくる」

もう一つのつくる
「作る」


……前回の記事を書いてから、
「つくる」に関して改めて考える出来事があったのですね。
それで、少し書き足してみようかな、と。
元々固まりきってない考えなので、纏まるか不安ですが。


「創る」と「造る」
この二つの語の辞書的な意味としては、
「造る」というのは、単にものを「つくる」という意味、
「創る」というのは、新しいものを「つくる」という意味です。


ですが、ぼくはもう少し意味を持たせて使っています。
「創る」には、粘土を捏ねていろいろな形を生み出す、
試行錯誤の意味を持たせています。
対して「造る」には、捏ねた粘土を整える、
ものとして成立させるという意味を考えています。


で、「つくる」にはもう一つ、「作る」というのがあります。
これは、辞書的には「造る」と大差ないようです。
しかし「作る」は、手作りというイメージが強いように思います。
「造る」に比べて、質素というか、簡素というか。


で、ぼくはこの「作る」を「つくる」として捉えることにしました。
どういうことかと言いますと、
何かを何かに変える、そのことが「作る」だと言いたいのです。


つまり、「創る」は新しく「作る」こと、
「造る」は整えて「作る」こと、だと考えます。
そうすると必然的に、
「作る」は何も考えずに「作る」なんです。


……よく分からなくなって参りましたが、
これね、プレゼンを見ていて実感したんです。
色んな「つくる」があるんですよ。


ただ「作った」プレゼンは、見てて面白くないんですよ。
やっぱり「創った」ものがないと。
しかし、「創った」だけだと、観衆に理解できなかったりするのです。
そこで、「造る」ことが重要になるのです。


……ああ、ややこしいなあ。
これは、字だけで考えようとするからいけないんですよね。
夫々にイメージを持たせられれば良いのですが。


そして、この記事自体が「作った」感じで良くないんですよねぇ……
一応、「創っている」つもりなのですが。


さて、ここまで書いてきて、
「作る」と「造る」の使い分けが在ったことに気づいてしまいました。
無形・小規模の物には「作る」
有形・大規模の物には「造る」
さ、考えがひっくり返ったぞ。
こりゃあ、楽しいなあ。


纏まらないから、結論はまたいつの日か。
ものづくりにおける大切なことと共に、じっくり考えていきます。