日は出て、沈む。

さっき、ホミックが暴走していたようです。
更新してくれたのは有難いのですが、
勝手に暴れてもらうと迷惑です。
これぞ本当の、有難迷惑です。


ところで、そのホミックの記事を見て思ったのですが、
というよりは、思い出したのですが、
「おはよう」・「おやすみ」ってのは、面白い言葉ですよね。
当然のことながら、それぞれ朝晩の挨拶に使われるわけですが、
元々は別の意味だったのです。
や、知らない方は先ずいらっしゃらないと存じますが。


「おはよう」というのは、早い、というところからきています。
お早いですね、というのが畏まって、お早うございます、となった訳です。
だから、朝の挨拶として使われるわけです。


ところで、「こんにちは」という言葉が
「今日は、好い御天気ですね」からきているというのはご存知ですか?ですよね?
別に、好い天気だとは限りませんけど。
さあここで子供じみた議論を始めますが、
「こんにちは」が妥当なのは、何時から何時まででしょうか。
こんな時に有力な説は、正午から5時までだ、とかいうやつですけども、
語源・由来から考えると、朝晩何時でも使えそうです。
なんせ、「今日」の話ですからねぇ。
勿論、「こんばんは」は夜限定でしょうが。
だから、朝の挨拶に「こんにちは」を使っても、
文句を言われる筋合いはなさそうですね。


では逆に、朝以外に「おはよう」が使える場面はあるかというと、
ないこともなさそうです。
例えば、集合時間より早く集まっていれば、
「おはよう」と言っても間違いではないと思います。
夕方から夜店の準備を始めている人に、
「おはようございます」と言っても良いのではないのでしょうか。
まあ、かなりの違和感がありそうですし、
違う意味で受け取られて変な誤解を与えないとも限りませんが……


「おやすみ」というのも、寝る寸前ぐらいにしか言いませんよね。
日が暮れてから誰かと別れるときにも言いますか。
あとは、昼寝の前か、病院で聞くぐらいでしょうか。
低学年の内は、小学校でも聞きましたっけね。
本来の「休む」の意味で使われるのは、それぐらいですかね。
それ以外では、眠るの意味が多いようです。
もはや、「おやすみ」は催眠術ですね。


つまり、これらの挨拶と言うのは慣用表現として区別されているのでしょうかね。
「こんにち」を使うのも、改まった場ですし。
こうやって「こんにち」と「きょう」を使い分けることで、
それが挨拶なのか、本題なのかを分かり易くしているのかもしれません。
「おやすみ」と「休む」というのも、
睡眠をとるのか休息をとるのかを明示しているのでしょうか。
う〜ん、それは考えにくいかもしれない。
ただ、欠席者を「おやすみ」と呼ぶのは、
熱が出て寝込んでいるんだよ、ということを暗に示しているのかもしれません。
言葉と言うのは、使いやすいものだけが残りますからね。
そしてぼくは、朽葉古語拾遺員。


色々考えていると、眠たくなってまいりました。
文体も少々乱れておるように感じます。
今日はここまでに致しましょう。
それではみなさん、おやすみなさい。
……とは言っても、まだ休むわけにはいきませんが。