酒とは何ぞや 違反とは何ぞや

酒ってのは、恐ろしいモンです。
とても、とても恐ろしいモンです。
それでも酒は、飲まれるのです。


吃驚しましたよ。
絶対嘘だと思うじゃないですか。
冗談だろ?と思うじゃないですか。
ホントに、吃驚しましたよ。


そうです、公然猥褻の件です。
はてブでも、上位を占めてますね。
悪ノリが過ぎないか、というようなのもありますけど。


しかし、CM切りだの広告切りだの、度が過ぎませんかね。
地デジキャラクター降板の件では、政治家さんが云々仰っていましたけど、
政府が不祥事を起こした時以上に憤っているように見受けられました。
ぼくは判官びいきを嫌う傾向にありますけど、
これまでの経歴からみても、そこまでしなくちゃいけないのかなと。
まあ、公平に裁くためにも、その様な情報は断つ必要がありますし、
有名人だからと、甘やかす訳にもいきませんしね。
いや、逆にそういった経歴だからこそ、
これほどの有名人だからこそ、厳しく取り締まられるのかな。


厄介なのは「酒」が絡んでいることです。
泥酔した実例を見たことがあるのですが、
本人は全く、ほんの少しも覚えていないのです。
責任能力など皆無でしょう。
裁判に関するその辺の詳しいことは存じませんけど。


しかし、厄介なのはここからです。
こういう古諺がありまして

酒飲み本性違わず

いくら酔っていようとも、その人本来の性質は変わらないと。
抑制力を失っているだけで、
行動を起こしているのは あくまでも自分なのだと。
責任能力を失いつつも、自己の意識で動いてる、
ややこしい現象が現れるのです。


もうひとつ、追い討ちとして、
望んで酒を飲んだのなら、
その時点で、責任を負わなければならないと思いますね。
この辺りも事実関係があやふやになるところですが、
酒屋に入った時点で、先ず責任を持つべきだと思います。
このあと何かしようものなら、
それはすべて自己の責任だと、言い切っておくべきです。
それだけの意識があれば、酒絡みの事件も減りませんかね。


ここまで言っておいて、
何故、擁護する立場に立つのかというところですが、
無茶苦茶はしてないんでしょ?
「暴れた」がどの程度のものなのかが推測できませんけど、
あからさまに、無差別に殴ったとかはないんでしょ?
そこなんですよね。
自己の意識の中に危害を加えるという意思がなかったのなら、
注意するで良いんじゃないかとも思うんです。
それができない理由として、
泥酔状態にあったから、と
有名人だったから、があるのでしょうけど。


「酒」って言うのは本当に厄介なものです。
確か、大昔は酒を飲んだ後にした行いは許された、というようなことを
聞いたことがあるような気がしないでもないのですが、
現代社会において、それは通るはずのない考えです。
じゃあいっそ、飲酒禁止にしたらどうかなんて言おうもんなら
あらゆる方面から反論が飛んでくるでしょう。
たぶん、ぼくも飛ばします。

酒は憂いの玉箒
酒は天の美禄
酒は百薬の長

考えてみれば、酒を肯定する古諺のほうが多いのです。
ことわざというのは、古くから語り伝えられてきたものです。
語り伝えられるためには、支持が必要です。
つまり、今ここにあることわざというのは、
大昔から支持されてきた考え方なのです。
人にとって、「酒」がいかに大事にされているかが窺えるでしょう。
何事にも通ずることですが、
ひとりひとりがしっかりとした意識を持つことが一番です。
全ての人は、立派な大人であるべきなのです。
節度を伴わない自由は、ただの横暴でしかないのです。

酒は三献に限る